全室個室とし、10～11名のユニットケア型のプランとしました。あちらこちらにベンチスペースを設けるなど、自由に自分の居場所を見つけることを促しています。曖昧であった男女の区切りも、１階を男子２階を女子とはっきり分けました。食事は、朝食と夕食は各ユニットで食べ、昼食は作業場から１階の大食堂に来て食べます。浴室は高齢化の問題もあり、大浴室以外に機械浴を設けました。 　また仕上げには、できる限り木などの自然素材を使い、ユニットごとに素材や色、デザインを変えています。外観もユニットごとに表情を変え、６つの建物が並んでいる町並みのような風景を作り出しています。 　周辺の豊かな自然環境を内部に取り込み、太陽の光や風が建物内部を通り抜けるような明るい空間とするため、中庭や坪庭を設けるなどの工夫をしています。